更なる事業展開を模索する大原孝治氏

日本屈指のディスカウントストア「ドン・キホーテ」は、今や海外を含めて計429店舗を構えるまでになりました。このストアの特徴は、訪れた客が楽しみながら商品を見つけ出せるアミューズメントスポットを兼ねているところです。まるで、アマゾンのジャングルを探検しているかのような感覚を体験できるドンキの現在の販売スタイルを確立させたのは、現在CEOを務める大原孝治氏です。まだディスカウントストアでは無名時代だった頃に大原孝治氏は入社をし、翌年に店長を任された幕張店で斬新な「BOX販売」を実施します。この「BOX販売」こそがドンキを一躍小売業の王者へと推し進めることになりました。商品が入荷した状態のダンボールを店内に積み上げることで、陳列に掛かる人員を削減してその分を商品価格の値下げへと繋げたのが功を奏し、安売りの殿堂というキャッチフレーズを体現化したのです。

大原孝治氏は更なる事業展開も模索されており、街中への進出ではなく高速道路上に新たな店舗建設を計画されています。昨今では各家庭に一台は自家用車を所有する車社会となった日本。旅行をするにも自動車で移動をするのが当たり前になりました。高速道路は基本的には商業エリアは定まったサービスエリアにしかありませんが、大原孝治氏はこのサービスエリアこそが重要な拠点だと考えられています。欲しいものが簡単には手に入らない高速道路だからこそ、何でも販売しているドンキの魅力を幅広い年代の方に知ってもらえるチャンスだと考えられており、消費者としても願ったりなサービスが受けられるといえます。